手話を共通言語とするサイニングストア スターバックスコーヒーnonowa国立店に行ってきました

東京都の国立駅北口からすぐのところに、手話を共通言語とするスターバックスコーヒーがあります。以前からwebやSNSなどを通して知ってはいましたが今回初めて実際に店舗に行ってきました。

手話(Sign Language)を使う店舗(Store)なので、サイニングストア(Signing store)と呼ばれていますが、国立店は国内のスターバックスでは初のサイニングストアです。ちなみに、国外ではマレーシアに2店舗、米国に1店舗、中国に1店舗あるそうです。

国立駅の改札を出てすぐ見えてくる店舗の入口には、「S・T・A・R・B・U・C・K・S」の指文字を使ったおしゃれなデザインの看板があり、普段見るスターバックスの店舗とは少し違う雰囲気を感じます。

中に入ると落ち着いた感じで、一見いつも行っているスターバックスと変わらない雰囲気ですが、ドリンクを買うために列に並ぶと、床にはソーシャルディスタンスの注意書きがあり、ここにも指文字を使ったデザインがされていました。

注文は手話が出来ない方のためにメニューの指差しでもちゃんと注文できるようになっています。意外と知られていないことですが、聴覚に障害がある方の中には手話を使わない人もいます。そんな方も含め、誰でも何かしらの方法で細かく自分の好みを注文できる工夫がなされていました。

その日のスタッフは4人か5人くらいで、きこえない・きこえにくい方ときこえる方が一緒に働いている感じで、簡単なスタッフ間のコミュニケーションには手話を使っていました。

その他にも、ドリンク受け取り番号の表示モニターに手話を学べる工夫があったり、壁には手話をモチーフにした絵が飾られていたりと、随所にサイニングストアならではの面白さが見られました。

一番印象的だったのが、ドリンク受け渡しを担当していたスタッフが手話で「ありがとうございます!」と伝えていたこと。お客さんのほとんどがきこえる方だったと思いますが普通に「ありがとう」の手話で返したりしていて、ここではスタッフもお客さんも、きこえるきこえないという事を気にせず居られる場所なんだなと感じました。

これまで、聴覚に障害があると接客の仕事は難しいというイメージがありましたが、それは聞こえる私たちが勝手にそう思っていただけで、ちょっとした工夫や考え方で「スターバックスコーヒーnonowa国立店」のように誰もが好きな仕事に就けるようになっています。これからさらにこのようなお店が増える事を期待します。

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